伊藤幸弘塾です。
今回は最近ニュースとなった
自立支援施設の件について
少しだけお話をさせてください。
先日、自立支援施設を名乗るスクールが
子どもたちにとって不適切な環境や
指導、サポートを行ってしまっているという
残念なニュースを目にしました。
私たちのサポート方法の1つでもある、
お子様を一時的に家庭分離させ
24時間体制の中で問題を改善する全寮制サポート。
”全寮制フリースクール” ”自立支援施設” への
認知度や理解度はまだまだ低い世の中ではありますが
ご自宅の状況ではなかなか好転できない中
1つの選択肢として、最後の砦として、
私たちはこの全寮制サポートを立ち上げました。
このサポート方法が
世の中で否定的なイメージになってしまうことは
私たちにとってとても残念で悔しいことです。
全容が分かりかねるので
一概にすべてを否定するつもりはありませんが、
未成年の子どもたちにとって
環境設定はとても重要だと考えています。
素直で染まりやすい年齢の子どもたちは
良くも悪くも環境の変化が大きく影響します。
生活する場所、共にする仲間、
サポートするスタッフ、日々のルーティン。
さまざまな環境の要素が
子どもたちの成長を形成していくのです。
そのため現在、
お子様の環境の変化をお考えの親御様の皆様には
ぜひ慎重に選択をいただければと思います。
また何を目標とするか?
これはどの施設を選択するにあたっても
ぜひ入寮前に設定してほしい1つです。
お子様を全寮制のスクールへと入寮する目的、目標を
家庭内できちんと整理をしておくことが必要です。
そしてこれらをしっかりとスクール側と話し合い
同じ目的や目標を一致してスタートをすること。
スクール側が親御様と同じ気持ち、愛を持って
子どもたちの改善に取り組むことは
指導をする上でとても重要なことです。
私たちは基本的に学業復帰、社会復帰、家庭復帰が目標。
自宅で崩れてしまった問題に対して
アプローチをして更生改善を行う、
一時的な踏み台としての場所だと考えています。
学業復帰の面でいうと
子どものレベルに合わせた課題の提供ができない施設、
学業復帰のための学校連携が行えない施設、
専門的な知識や免許を持ったスタッフがいない施設は
十分なサポートができるとは考えづらいです。
どんなカリキュラム内容なのか
どんな実績があり、パターンがあるのか等
確認すべき点は多々あります。
次に社会復帰の面。
自立性を養うプログラムがあるか?
また働く場所や職種の選択肢があるのか?
さらに復帰した後のサポートが整っているのか?
このあたりは確認してほしい要素です。
そして最後に家庭復帰において
私たちにとって家族関係の再構築は必須であり、
改善の道のりの中で1番の肝となっていきます。
『親が変われば子も変わる』
この言葉は私たちの理念の1つです。
表面的には子どもの問題であり、
子どもの更生改善をするのはもちろんですが
変化をして家庭復帰をした際に
一緒に暮らすメンバーが変化していない場合
元の姿に戻ってしまう子は少なくありません。
新たなスタートを切るときに
家族も新たなスタートを切ることが必要です。
そのため入寮期間中に
親御様に向けたティーチングがあるのか、
定期的に親子面談を行い修正する機会があるか、
そういった新たな家族の形を作ることができる
経験や実績が豊富なスタッフがいるのか?
以上の様々な視点から
信頼できるスクールを見つけてほしいと思います。
私たちはもちろん、
子どもたちの明るい未来の為に
日々活動をしているスクールは
世の中にたくさんあるからです。
お子様を家庭から一度出発をさせること。
決死の覚悟での決断だと思います。
費用だって安くはありません。
だからこそ意味のある、
子どもにとっても家族にとっても成長できる
貴重な時間と経験にしてほしいと願います。
引き続き、1つでも多くの家族を
正しい形へと導いていける場所として
私たちは日々学び、精進していきたいと思います。