子どもが不登校になる原因には、家庭環境や親の性格が深く関係しています。
この記事では、子どもが不登校になりやすい家庭の特徴や親の性格、さらにそれに対する対策について解説します。不登校のサインを見逃さないためのポイントにも触れていますので、家庭や学校で役立つ情報が満載です。
安心して子どもが成長できる環境を整えるためには、どうしたらよいのかをお伝えしていきます。
不登校になりやすい家庭環境になっていないか知りたい人には必見の内容です。「子どものために」と思ってしていたことが、子どもにプレッシャーを感じさせている場合もあります。
子どもが不登校になりにくい家庭環境を築きたい人は、ぜひ参考にしてください。
子どもが不登校になりやすい家庭の特徴
子どもの不登校は、さまざまな要因が絡み合っていることが多いです。
家庭環境が影響を与えることも多く、文部科学省の調査では、小・中学生の不登校の主な原因の一つに、「家庭に係る状況」が11.7%という結果が出ています。およそ9人に1人が家庭環境が原因で不登校になっているということです。
また、同調査で、もっとも多い不登校の理由は「無気力、不安」で全体の51.8%を占めていました。長期化した不登校では特にこれが顕著であり、無気力さや不安の解消には、安定した家庭環境が必要不可欠といえるでしょう。
参考:令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果概要
この章では、不登校になりやすい家庭の特徴を紹介します。
- 経済的に不安定
- 家庭内でのコミュニケーション不足
- ゲーム依存やSNS依存
- 不規則な生活リズム
- 極端な放任
- 過剰な干渉
- 両親の仲が悪い
- 家庭環境の急激な変化
それぞれ解説していきます。
経済的に不安定
経済的困窮は不登校の定義上は理由として外れますが、経済的に安定している家庭は子どもの発育に大きく影響します。
経済的に安定している家庭では、教育や趣味、習い事などに十分に資金を投じることができ、子どもの自己肯定感や学びたい気持ちをサポートする環境が整いやすいです。
一方で経済的に不安定な家庭では、子育ての環境が制限されることが多く、親のストレスや不安も子どもに伝わりやすくなります。
また、不安定な経済状況では、新しい服や持ち物を買ってもらえないことで子どもが将来に対して不安を抱くことがあります。
さらに、ゲームやスマホといった嗜好品を持てないことで、友人関係に制限がかかることもあります。
経済的な問題に対処することは簡単ではありませんが、少なくとも家庭内のあたたかい雰囲気を維持し、子どもが安心感を持てるよう配慮することが重要です。
家庭内でのコミュニケーション不足
家庭内でのコミュニケーションが不足すると、子どもは自分の気持ちや悩みを誰にも話せず、孤立感を抱えやすくなります。特に思春期になると、学校での人間関係や学業のストレスが増加するため、親とのコミュニケーションの重要性は一層高まります。
親が忙しかったり、子どもが話しかけても真剣に聞いてくれない場合、子どもは次第に話すことを諦め、内向的になっていくことがあります。
コミュニケーション不足は、子どもの自己肯定感を低下させたり、学校での出来事や悩みを抱え込んでしまう原因となります。この状態が続くと、学校に行くこと自体が苦痛になり、不登校へと発展する恐れもあります。
家庭内でのコミュニケーションを改善するためには、子どもに話す気がなくても、まず親自身が子どもの話を聞こうとする姿勢を見せることが必要です。子どもが話をしてきたら、助言やアドバイスがしたくなってもしっかり受け止めるようにし、一緒に解決策を考えていくことが大切です。
家族が忙しく、話をするためのまとまった時間が取れないときは、気軽に「ありがとう」や「お疲れ様」といった声かけをすることが、家庭内の雰囲気をよくする一歩となります。
ゲーム依存やSNS依存
ゲーム依存やSNS依存も、現代の子どもたちの不登校の原因となる大きな要因の一つです。ゲームやSNSは、時間を忘れるほどの没入体験を提供し、一度依存してしまうと抜け出すのが難しいです。
依存が深刻になると、夜遅くまでゲームをしたり、SNSをチェックし続けたりすることで、睡眠不足に陥ります。そして、朝起きるのが辛くなり、学校に行きたくないと感じるかもしれません。
親としては、まず子どものゲームやSNSの利用時間を適切に制限することが重要です。
SNSやゲームをただ制限するだけでは時間を持て余してしまうので、代わりに健康的な趣味や活動を提案することも大切です。無理に勉強や将来に役立つようなことをさせるのではなく、子どもが興味を持ったりやりたい活動に誘導すると良いでしょう。たとえばスポーツやアート、読書など、親も一緒になってやることで、会話の時間が増えるだけでなく抵抗感が少なく依存状態を緩和できます。
不規則な生活リズム
生活リズムが不規則な家庭では、子どもが疲れやすくなり、学校への出席意欲を失うことがあります。特に睡眠不足は精神的および身体的な健康に大きな影響を及ぼし、記憶・集中力の低下やイライラ感の増加、不安感の増大などを引き起こします。
夜型生活が習慣化すると、朝起きることが苦痛になり、学校へ行く気力が湧かなくなることがあります。
生活リズムを整えるためには、まず規則正しい睡眠スケジュールを確立することが重要です。特に成長期の子どもにとっては、十分な睡眠が不可欠です。夜10時には就寝し、朝6〜7時に起きるなど、固定したスケジュールを守るようにしましょう。
また、最低でも就寝する1時間前にはスマートフォンやゲーム、テレビなどの刺激を避け、リラックスできる環境を整えることが求められます。
家庭全体で生活リズムの改善を目指すことで、子どももより健康的で安定した日常を送ることができるでしょう。
極端な放任
極端な放任も、子どもが不登校になりやすい要因の一つです。放任されて育つと、子どもは自己管理や自己規律を学ぶ機会が少なく、不安定な生活を送ることが多くなります。
親が自立心を持ってほしくて放任した子育てをしたとしても、多くの子どもたちは親が自分たちに無関心、愛情不足を感じてしまいます。基本的な愛情や親子間の信頼関係がないと自己肯定感を育てにくくなり、自信を持つのが難しくなります。結果、学校生活に対するモチベーションが低下し、不登校のリスクが高まります。
放任が及ぼす影響は、勉強だけでなく、友人関係や部活動にも広がります。誰も自分に注意を払っていないと感じると、子どもは「どうせ誰も気にしない」という思考に陥り、自分の行動に責任を持たなくなります。これが長引くと、引きこもりや無気力、社会不安につながることも考えられます。
放任する代わりに、適度な関与を保ちましょう。愛情を持って子どもの生活に興味を持ち、良いことをしたときにはしっかりと褒め、困っているときには相談に乗る姿勢を示すことが大切です。
過剰な干渉
逆に、過剰な干渉もまた子どもが不登校になりやすい原因です。過度な干渉とは、親が子どもの一挙一動を監視し、すべての決定を代わりにおこなう状態を指します。
このような環境では、子どもは自主性や自己決定力を失い、自分の意見や判断を表現できなくなります。結果として、自信を持つことが難しくなり、不安やストレスが増加する傾向が見られます。
また、親が友人関係やトラブルにまで口を出すと、子どもは自己表現や人間関係の構築ができなくなります。子どもたちは躓きや失敗から多くのことを学び、立ち上がる力をつけながらストレスに強くなる機会を奪ってしまうことになります。
過干渉を避けるためには、まず親が子どもの自主性を尊重する姿勢を持つことが重要です。親は助けが必要なときにのみ介入し、あくまでサポート役に回ることが望ましいです。
両親の仲が悪い
両親の仲が悪い家庭も要注意です。両親がいつもケンカばかりしている家庭は、大人が考えている以上に子どもにストレスを与えることになります。学校で頑張る分、安心できる家が落ち着いていないと、十分に心と身体を休めなくなります。
両親の仲が悪く、ケンカや口論をしている様子を子どもに見せることは、心理的虐待にあたるかもしれません。子どもが暴力や暴言などの直接被害を受けていなかったとしても、それらを見せられることで脳に大きなダメージを受けることがあります。面前DVは子どもに「自分は何もできない」という無力感や罪悪感を与えてしまうでしょう。
家が安心できずに、間接的に攻撃を受け続けると、子どもの心は疲弊してしまいます。表情が暗くなり、活力が出せないでいると、学校に行く元気すら出なくなるでしょう。子どもの成長のためにもパートナーとの関係には気をつけましょう。または、子どもがいる前では夫婦げんかをしないようにしましょう。
家庭環境の急激な変化
家庭環境の急激な変化も不登校の原因になります。
家族の別居や急死、親の転職、引っ越しに伴う転校などによって、大人だけでなく子どもも大きなストレスを感じることがあります。家庭環境が変化すると親も強いストレスを受けて、子どもにいつもと違う接し方をしてしまうかもしれません。
新しく環境が変化しただけでなく、親までいつもと違ってしまうと、子どもは非日常な状態が大人以上に続くことになります。子どもは大人ほど新しい環境に適応するための手段を持っているわけではなく、適応までにエネルギーを費やします。子どもは何とか適応しようとして頑張りすぎてしまい、精神的に疲れて不登校になる恐れがあります。
家庭環境に急激な変化があった場合は、一日でも早く、子どもにとっての日常を取り戻せるように努めましょう。その間子どもの様子をよく観察して、必要な場合はケアをしてあげましょう。また、親が安心している姿を見せることで、子どもに「安心していいんだ」というメッセージを伝えられるため、親自身も我慢しすぎず、ストレスを発散するよう心がけましょう。
子どもが不登校になりやすい親の性格の特徴
親の性格も不登校の大きな要因となり得ます。
この章では、子どもが不登校になりやすいとされる親の性格の特徴について詳しく解説します。
- 完ぺき主義
- ストレスを抱えやすい
- 感情的に不安定
- 共感力が低い
- 利己的な考え
親自身が自分の性格を見直すことで、子どもの不登校を予防する手助けになるでしょう。
完ぺき主義
完ぺき主義の親は、自分自身に対しても子どもに対しても高い期待を抱きがちです。日常生活での細かな事柄にも厳しい基準を設けることが多く、子どもに対しても「ミスをしてはいけない」「常に最高の結果を出さなければならない」というプレッシャーを与えてしまいます。
すると、子どもは「失敗してはいけない」ストレスや心配が増え、自分の感情や失敗を表現する機会が減少します。子どもは失敗から多くの学びを得、立ち上がるときに大きく成長します。失敗を否定してしまうと、その機会を逃すだけでなく、学校に行くこと自体が大きな負担となり、不登校につながる可能性があります。
完ぺき主義の親は、柔軟性を持ち、子どもの感情や失敗を受け入れる姿勢を心掛けることが大切です。教育熱心は悪いことではありませんが、子どもの気持ちも確認するようにしましょう。
ストレスを抱えやすい
ストレスを抱えやすい親は、仕事や家庭生活でのストレスが溜まると、身近にいる子どもに対してイライラしてしまったり、感情的になってしまったりすることがあるかもしれません。
このような環境では、子どもは親の気分に敏感になり、親の顔色ばかりを伺うようになります。親がいつ自分を怒ってくるのか、いつ機嫌が悪くなるのか、常に気を張ったままだとこどももストレスを感じるようになります。
子どもが家庭でストレスを抱えてしまうと、学校で親のにイライラしたり、感情的になってしまうかもしれません。その状態で学校で楽しくすごせるわけもなく、教員に怒られることが増えたり、友人と仲が悪くなったりと、余計に辛い思いを抱えることになるでしょう。
子どもが家庭で安心して過ごせない場合、学校もまた安心できる場所ではなくなり、不登校になるリスクが高まります。親自身がストレス発散方法を増やしたり、気持ちを落ち着けるようなリラクゼーション方法を取り入れたりするなど、ストレス管理を見直すことが重要です。
感情的に不安定
突然のストレスや大きな出来事がなくても、日常的に感情が不安定になってしまう親もいます。感情が不安定な親は、日常生活の中で突然感情が爆発したり、気分が急に変わったりすることがあります。
子どもは常に親の気分や反応を気にしなければならず、いつ爆発するか分からないと、気を張って精神的に疲れるようになります。また、安心して自分の感情を表現できなくなり、子どもも日常的に感情が不安定になってしまうかもしれません。
親の機嫌を伺ったり、爆発しないか心配することが日常化してしまうと、何もなくても考えすぎるようになり、不安が高まってしまうでしょう。家でも学校でも常に気を張らないといけない状況だと、休める場所がなくなり学校に行く元気すらなくなります。
親の感情が安定している環境を提供するために、親自身が自己管理に気をつける必要があります。信頼できる人に相談したり、カウンセリングを受けたりするなどを検討するのも一つの方法です。
共感力が低い
親に共感をされることで、子どもは自分の感情や感情の変化に気がつくことができ、自分の気持ちをコントロールする術を学びます。また「これでいいんだ」という安心感を持つことができ、自己肯定感を高めるだけでなく、挑戦する意欲を育てることにも繋がるでしょう。
しかし、共感力の低い親の下ではそれらが育ちにくく、子どもは成長にともなう心と身体変化、気持ちや考え方の変化に戸惑いを覚えることになるでしょう。正常に心の発達ができないでいると、感情が不安定になりやすく、身体にも影響が出ることがあります。
また、子どもは「話してもどうせわかってくれない」と自身の問題や悩みを一人で抱え込み、学校生活でも信頼できる大人や友人とつながりを持つことが難しくなるかもしれません。自分の気持ちを誰にも伝えられずに孤立感を感じると、学校に登校する意欲が減ってしまいます。
共感力の低い親というのは、そもそも親自身が共感されて育てられなかった場合や、共感する心の余裕がない場合があります。共感することの重要性やその方法を学ぶだけではなく、親も息抜きをすることで、子どもが家庭内で精神的な孤立をすることがないようにしましょう。
利己的な考え
利己的な考えを持つ親は、自分の都合や欲望を優先しがちで、子どものニーズや感情を無視することがあります。親のそんな姿を見て育つと、子どもも自分のやりたいことや欲望を優先するようになってしまうでしょう。
また、子どもが褒めてほしいことや、認めてほしいことに時間が取れないでいると、期待されていないと感じ、子どもは頑張ろうとする意欲が減ってしまいます。子どもは褒められることで、安心するだけでなく、挑戦する意欲を増やすことにつながります。
たとえば、親が自分の仕事や趣味を優先しすぎて、子どもと一緒にすごしたり、共有する時間が十分に取れていないのではないでしょうか。同じ時間をすごすことで、自然と会話や褒める時間が増え、子どもの心を育てることに繋がります。
親が自分の都合を優先してしまう家庭環境では、子どもは学校生活でも自己表現が難しくなり、不登校になるリスクが高まります。または、親のように子どもも自分の都合を優先するようになり、家でゆっくりすることやゲームやスマホばかりに時間を使ってしまうかもしれません。
親は子どもの立場に立ち、子どもの気持ちや意見を尊重する姿勢を持つことが大切です。
子どもが不登校になるサイン
子どもが不登校になる前には、いくつかの特徴的なサインが見られることがあります。
これらのサインを早期に見つけることで、事前に対策をとることが可能です。
- 暗い顔が増える
- 家での機嫌が悪い
- 学校や友達の話題を出さない
それぞれ解説していきます。
暗い顔が増える
子どもが普段と比べて暗い表情を見せることが多くなった場合、それは不登校のサインの一つと考えられます。笑顔が減り、目に力がなくなることも特徴です。
親としては、何が原因でそのような表情を見せるのかを理解することが重要です。子どもが何か悩みがあったり、相談したいことがあったりするとき、自分で言い出しにくいのかもしれません。
家での機嫌が悪い
家庭内で子どもの機嫌が突然悪くなったり、情緒が不安定になることも不登校のサインです。たとえば、小さなことに対して感情的に反応し、怒りっぽくなったり、泣き出したりすることが増えることがあります。
また、無口になったり、自室にこもる時間が長くなったりすることも見受けられるでしょう。自分の機嫌が悪いと、家族に迷惑をかけないようにと気を遣い、人との関わりを減らそうとすることがあります。
学校や友達の話題を出さない
学校や友達についてほとんど話さなくなった場合、それも不登校のサインの一つです。普段であれば学校での出来事や友人との話題が自然に出てくるものですが、それが完全になくなった場合、何かしらの問題を抱えている恐れがあります。
発達段階によっては、突然今までの様に子どもが親に話してくれなくなることもあります。しかし、普通の会話ができるのに話題を避けるような様子が見られる場合は要注意です。
これらのサインが見られた場合は、子どもと会話をして悩みを聞くことが重要です。詳しい方法は次の章で解説します。
不登校の予防と対策方法
不登校の予防や対策方法には、以下のものがあります。
- 家庭を安全な場にする
- 子どもと会話をする
- 学校と連携をとる
- フリースクールを活用する
すべてに取り組む必要はありません。できそうなものから試していきましょう。
家庭を安全な場にする
家庭を子どもにとって安全な場所にすることが大切です。子どもが帰宅した際に、「おかえりなさい」と言って、受け入れられている感覚を持てるような雰囲気を作りましょう。
できるだけ、朝食や夕食を一緒に食べたり、休日はイベントに出かけたり、定期的に家族で楽しい時間を過ごしましょう。
すると、子どもも「大切にされている」と感じやすくなります。ただし、過干渉になりすぎないことも大切なので、子どもに一人で過ごす時間も作ってあげましょう。
子どもと会話をする
日常の中で積極的に子どもとの会話を持つことは非常に重要です。食事の時間や学校から帰宅した後など、リラックスした環境で子どもの話に耳を傾けるよう心がけましょう。
「今日はどうだった?」「最近どう?」などのオープンな質問を使うことで、より多くの情報を引き出しやすくなります。また、子どもの意見や感じたことを否定せず、共感を示すことで、子どもが安心して話せる環境を作ります。
普段から「何かつらいことがあったら、私たちは味方だから話してね」と伝えておくと、トラブルにあったときも子どもは悩みを話しやすくなります。
学校と連携をとる
学校との連携は不登校の予防と対策において非常に重要です。子どもが学校での生活でどのような状況にあるのかを理解するためには、教師との定期的なコミュニケーションが欠かせません。
学校行事や保護者会などの機会を活用し、教師や他の保護者と意見交換をおこなうことも有益です。
もしも困ったことがあれば早めに学校に相談し、一緒に解決策を考える姿勢が大切です。学校と協力することで、子どもの成長にとってより安全な環境を作りやすくなります。
フリースクールを活用する
最寄りの学校が合わずに「どうしても行きたくない」と子どもが思う場合もあるかもしれません。もしも不登校になった場合は、フリースクールを活用するのも選択肢の一つです。
フリースクールは、さまざまな理由で学校に通えなくなった子どもたちが通う教育機関です。
環境を変えることで、不登校を改善できる可能性が高まります。実際、フリースクールへの通学により多くの子どもが不登校を改善しています。
フリースクールを選ぶ際には、運営歴が15年以上あるところを選ぶと安心です。運営歴が長ければ、熟練したスタッフの対応を受けられる可能性が高いからです。
不登校になりやすい家庭について理解しましょう
子どもが不登校になりやすい家庭の特徴は、以下のとおりです。
- 経済的安定性と不安定性
- 家庭内でのコミュニケーション不足
- スマートフォンやゲーム依存
- 生活リズムの不規則さ
- 極端な放任
- 過剰な干渉
- 両親の仲が悪い
- 家庭環境の急激な変化
不登校になりやすい家庭の特徴
また、不登校になりやすい親の性格の特徴は、以下のとおりです。
- 完ぺき主義
- ストレスを抱えやすい
- 感情的に不安定
- 共感力が低い
- 利己的な考え
不登校になりやすい親の性格の特徴
これらに該当していないかチェックして改善しましょう。また、以下をおこなうことで、子どもの不登校を予防しやすくなります。
- 家庭を安全な場にする
- 子どもと会話をする
- 学校との連携の重要性
- 心理カウンセリングとサポート
- 地域社会や団体の活用
改善方法
一度にすべておこなうのは難しいため、子どもの様子も確認しながら、少しずつ安全な家庭を作っていきましょう。
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臨床心理士・公認心理師渡部和樹ワタナベカズキ
こどもの発達障害の支援を続けながら、精神科病院や福祉施設にて心理師として勤務していた。その後、民間の私設相談機関を開業し、10年となる。現在は開業前から取り組んでいたスクールカウンセラーとしての勤務を続けつつ、公的機関などから研修や講演依頼を多く受けている。
学校現場において、年々不登校の数は上昇傾向にあります。私もスクールカウンセラーとして15年学校で勤務していますが、ここ最近はまた大きく変貌しているように感じます。
不登校を家庭の問題、学校の問題と切り分けて考えていく時代から、それぞれの立場が一丸となって子どもを支援する時代となりました。そこに民間の企業や支援施設が参入し、より子どもたちの力になれる人たちが増えたのではないでしょうか。
近年は、フリースクールの数も増え、学校と協力して不登校の改善に取り組んでいる現場を私も見ています。子どもたちのより良い成長のためにも、協力する大人が増えることは喜ばしいことですね。